個性を際立たせる
Youtubeでプロフェッショナル仕事の流儀を観た。
情熱大陸と同じぐらい自分の中で好きな番組である。
今回観たのは、サントリー名誉チーフブレンダーである輿水精一さんの仕事についてだ。
ブレンダーの仕事を画面越しで初めて観たが、非常に繊細でクリエイティブな仕事だと思う。
自身でウイスキーを一から製造するわけではないが、いくつもの原酒をブレンド(調合)して本当に美味しいと思えるウイスキーを完成させるミッションだ。
完成させるまでには、数百回以上ものテイスティングを繰り返し試行錯誤を積み重ねる。
そんなテイスティングを繰り返している最中に、輿水さんがこんなことを口に漏らした。
【 優等生では面白くない 】
ウイスキーは香りから味まで繊細なお酒だ。僕自身がウイスキー好きだから良く分かっている。
最初に香りから楽しむのがウイスキーの醍醐味であり、フルーティーな香りやスモーキーな香りなど香りだけでも一つ一つの原酒の個性がある。
だから、ただ飲みやすいサラッとした味わいを求めているだけでは個性が際立たないウイスキーになってしまうのだ。大衆受けする平凡な原酒に、少しクセのある原酒を1滴だけブレンドさせる。
たった1滴、スポイトで吸い取った0.1ミリを混ぜただけで香りから味まで豹変するというのだ。
正直、ここまで細かい作業によってウイスキーが出来上がっているというのは、この動画を観るまで知ることはなかった。
今まで以上に色んなウイスキーを飲みたくなったし、香りから深く楽しみたいと強く感じた。
ストレートやロック、水割り、トワイスアップ、ミストなど飲み方は様々だが、ウイスキーの奥深さと飲む楽しさを追求して、孤独の時間を満喫しようと思う。
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