逆境に打ち克つ
昨日に引き続き、プロフェッショナル仕事の流儀をYoutubeで観た。
今回の立役者はサッカーJリーグのサンフレッチェ広島の監督、森保 一さんだ。
監督業の4年間で、サンフレッチェ広島を3度の優勝へ導いている名指揮官である。
僕は、野球と同じくサッカーも観るのが好きなのだが、サッカーの魅力は何といってもあの美しいパスワークからゴールが決まるまでの瞬間だ。
最高のお手本となるのは、スペインリーグ、バルセロナの華麗なサッカーだと思う。
ショートパスで細かく繋ぐ流れるようなパスワークは、観客を魅了させる。
そんな華麗なまでのパスワークを生み出すには、個人技だけでは限界がある。
重要になるのは、チーム全体で戦い抜く【組織力】だ。
森保さんは、全員で攻め、全員で守り抜くサッカーを選手一人ひとりに浸透させていた。
森保さんは、監督とはどういう仕事か?と問われた時、こう答えた。
【選手の心を預かる仕事】
選手は、ロボットではない。人間である以上、心があり選手の気持ちを考えなければならない。
そして、選手とコミュニケーションをとるうえで、森保さんが貫いていることも印象的だった。
それは、"自分の意見を言う前に、相手への質問から入る"ということである。
このように客観的に監督業の仕事を考えると、かなり繊細な仕事だ。
チーム戦術だけでなく、選手の一人ひとりの状態を常に把握する必要があるし、選手の最高のパフォーマンスを引き出すために長所を見抜く洞察力も必須だ。
さらに、チームが連勝で勝っていて波に乗っていたとしても、いつ最悪な状態になるかは分からない。故に、最悪の状態を想定したポジションの配置や戦術を練っておくことも勝負の世界で戦い抜くうえで大事だ。もし、そのような逆境に立たされた時に、森保さんはある1つの信念を貫いている。
【逆境でこそ自分の基本に立ち返れ】
これは、森保さん自身がドーハの悲劇で経験してから心に留めていることだという。
ピンチはチャンスという言葉があるように、逆境は自身を成長させる絶好のチャンスという思考で行動すると人生は好転する。むしろ、逆境の機会を与えてくれてありがとうと感謝するぐらいが丁度いい。
最後に、森保さんは "プロフェッショナルとは?" という問いに対して
【基本に忠実に地味なことをやり続けること】と答えた。
一流の人間は、言動も行動も思考も全て一流で本当に勉強になる。
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