最高のパフォーマンスは準備から


Youtubeでアスリートの魂を観た。

主役となったのは、元プロ野球選手で読売ジャイアンツに所属していた鈴木尚広選手だ。

【ただ一走にかける】というタイトルで放映され、僕は約40分間の中で勝負師としての鈴木選手の生き様をじっと観ていた。

鈴木選手は、代走での通算盗塁数の日本記録保持者であり、現役時代は"代走のスペシャリスト"と呼ばれていた。

得点圏に鈴木選手をランナーとして塁に出したとき、相手チームが強肩のキャッチャーに交代するほど鈴木選手の足は警戒される。それぐらい鈴木選手の走力は、誰が観ても速く、そして魅力的なのだ。代走としての盗塁成功率は8割を超える。

成功の秘訣には、鈴木選手独自のテクニックがあり万全な準備があるからだ。

試合当日は、一番早くグラウンドに行き入念に身体をほぐす。

試合が始まると、相手ピッチャーの状態を観察し配球を読む。

そして、ゲーム後半でいつ代走として起用されてもいいように、徹底的に身体を温めておくのだ。

スタートからベースまで、わずか3.4秒で駆け抜け盗塁を決める鈴木選手は、その一瞬の輝きを放つために準備を絶対に怠らない。勝負は既に準備から始まっているのである。

この準備の重要性は、野球選手のみならずビジネスパーソンやアーティスト、どの職業にもあてはまることだ。ビジネスパーソンであれば、最高のプレゼンをするために入念な準備をするだろうし、アーティストであれば観客を魅了する為にリハーサルを何回も重ねるだろう。


鈴木選手が言い放った印象的な言葉がある。

"結果が出るか分からないが、常に自分と向き合って良い結果を出すために継続を重ねる"

僕は、この言葉を聞いて過去にお世話になった剣道の恩師の言葉を思い出した。

練習では自分が一番弱いと思え。試合では自分が一番強いと思え。

準備と練習という言葉が、自分の中で共通認識となっている感覚。


また1つ、今回のアスリートの魂を観て、過去の自分の引き出しから眠っていた言葉が、今の自分に言い聞かせるように咄嗟に蘇った。



【今】と【未来】の自分に向けて

失敗の積み重ねが成功へと導く

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