レジリエンスを鍛える
岩崎一郎さんの『ピンチに強い脳の鍛え方』を読破した。
この本を読んで、レジリエンスについて深く学ぶことができた。
レジリエンスとは、辛くて苦しい状況を乗り越える力のことである。
このレジリエンスが強い人は、オキシトシンと呼ばれる物質が脳内で多く分泌されており、これは誰かと深い信頼関係を持つことで生まれる。
レジリエンスが一番鍛えられるのは、GIVEの精神、つまり誰かに何かをしてあげるときの方で、
【利他の心】を持っている時。
他人の幸せを思いやれるような利他の心がある人は、結果的に自分の脳の機能も高め、強いレジリエンスを持つようになることが、脳科学からも裏付けられているようだ。
これに関連した脳の活性化について書かれていた内容が非常に興味深かった。
内容は、様々な職業に就いている人たち1000人の脳の活性化を調査したところ、1000人中もっとも充実していると感じていたのは、ダライラマの通訳をしているフランス生まれの僧侶であったというもの。この僧侶は、脳の活性化が一般の人と比べて数100倍で、その中でも最も高く活性化している状態のとき、この僧侶がしていたことは【世界平和】や【人の幸せ】について祈る冥想だったという。
このような冥想の効果は絶大であると僕自身も最近実感している。
というのも、就寝前の5分間や朝起きてからの5分間、どちらでも構わないが冥想を行うと脳内が一気にクリアになるのだ。身体を支配しているのは脳なので、脳がクリアになることで身体の力も抜け全身がリラックス状態になる。全身がリラックス状態になると、クリエイティブなアイディアが湧きやすくなり、最高な状態で1日のスタートを切ることができる。まさにプラスの循環である。
ほんの3分間や5分間で、常に自己コントロールできる術を知っていれば対人関係も良好になり、ストレスもすぐに軽減することができる。
他にも、セルフトーク(無意識に発している自分自身の本音)によってレジリエンスを強くする方法もあるみたいだ。分かりやすく言うと、自己暗示である。プラスの言葉を自分に言い聞かせ続けていると根拠のない自身が湧いてくる。これも自己コントロールの1つとして僕は大切であると実感している。
とてもシンプルな行動だと思うが、重要なのは単発で終わってしまうのではなく継続すること。
継続することによってレジリエンスは強くなっていくのである。
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